ユービック ★★★☆☆

ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314)

ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314)

翻訳ものは読みにくい。

コインを入れなければ開かないドア。
能力者の能力を中和することしかできない不活性者(イナーシャル)。
過去に干渉することで現在を自由に改竄できるが、あくまで時間移動者ではなく、本人は現在に居続ける反予知能力者パット。彼女に改変された世界は直後にならおぼろげに知覚できるが、元の世界の記憶は急速に失われていく。彼女だけが改変前の世界を確かに覚えていられる。

参考になるガジェットは沢山あった。
今自分がいる世界が誰かの夢ではないか、自分が今見ている周囲にしか世界はなく、それ以外の世界など存在していないのではないか。そういった疑問を小説にしたのかな。

勉強になるのだが、読み進めるのに予想外のエネルギーがいる。図書館で六冊借りたが返却までに読みきれるだろうか。