六十三冊、八本

2009年9月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2852ページ

第六大陸〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)
かなりスピードアップしてしまって、面白い段階を幾つかスキップされたように感じたが、まあ面白いことには変わりない。ピンチが少し唐突過ぎたかな。そんなアホなアレで死にたくないわ実際。
読了日:09月29日 著者:小川 一水
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/3267165

第六大陸〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)
月に何かを建てる話。手段が目的化してる人たちが大半だから、目的が不明瞭でもガンガン話が進行していく様に抵抗はない。ライバル関係にあるNASAが、「船外活動は正規のミッションに含まれてるのさ」と素知らぬ顔で助けてくれたところで涙ぐんだ。すべてにおいて敵対関係にあるけど、宇宙を目指すという点では同志なんだ、ていう関係性が凄くかっこいい。
読了日:09月25日 著者:小川 一水
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/3223748

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん―幸せの背景は不幸 (電撃文庫)
呼ばれ方によって他者を識別する、という設定がおもしろかった。
読了日:09月19日 著者:入間 人間
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/3164917

サマー/タイム/トラベラー2 (ハヤカワ文庫JA)
序盤はほんとタルいけど、後半から俄然盛り上がってくる。ラストが近づくにつれて終わって欲しくない寂しさでページを繰るのが惜しくなってくる。この感覚こそが俺の中でSF。
読了日:09月16日 著者:新城 カズマ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/3134218

時計じかけのオレンジ (ハヤカワ文庫 NV 142)
なんで最後にアレックスは『完治』したのかが分からない。逆ベクトルに塗り直されただけ?
読了日:09月13日 著者:アントニイ・バージェス,乾 信一郎,Anthony Burgess
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/3099134

青い麦 (新潮文庫)
「僕がろくに知りもしなかった女が、あのおごそかな歓喜を僕に与えてくれた。彼女から離れていながら、僕はまだあの歓喜にときめいているほどだもの。(だとしたら)僕とヴァンカの愛情が、僕らにとってどんな見事なものになるかそれこそ――」「苦痛の僅かばかりと喜びの僅かばかり……。僕が彼女に与えられたのは、これだけでしかなかった。ただこれだけでしかなかった」
読了日:09月10日 著者:コレット
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/3054231

■神様のパズル (ハルキ文庫)
宇宙を作れるか、ていう凄くおもしろいけど凄く料理しづらいネタを、なんとか形にしただけで今作は価値がある。小松左京さんが「見事に寄り切った作品」ていうのはそういうことなんだろう。でもやっぱりテーマが壮大だから肝心な部分を曖昧にせざるを得ない悲しさ。シミュレーションが創造主よりも発想的であったら、無限に発想力が増大するっていうパラドックスみたいなのなかったっけ?
読了日:09月07日 著者:機本 伸司
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/3031754

■雪蟷螂 (電撃文庫)
表現が詩的で、とても女性らしく、想像をかき立てられる。それに比べて設定はぼやけた部分が多く、家畜も『獣』と書かれるのみで想像するしかない。書きたいところだけ掘り下げているある意味潔い作品。主人公だけが浮いて見えるのは、何かが欠けているせいなのか、物語の要請通りに動くしかないからか。後のキャラは皆魅力的で、先代三人衆は特にかっこいい。
読了日:09月06日 著者:紅玉 いづき
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/3015710

メメント
映画見てない人は絶対読んじゃ駄目。逆行という根幹の要素を削っている上に独自解釈まで加わっている。映画は名作だから見るとよいよ
読了日:09月04日 著者:今野 雄二,クリストファー ノーラン
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/2994086

■終末のフール (集英社文庫)
世界の終末にレンタルビデオの延滞料金を回収する話。
読了日:09月04日 著者:伊坂幸太郎
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/2994076


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