奇蹟の表現 *asin:4840229198:2*ラノベ版レオン、タイトルのセンスは○

奇蹟の表現 (電撃文庫)

奇蹟の表現 (電撃文庫)

シマ。元裏組織の頭。抗争により失ったものは、愛してやまない妻と娘、それに自分自身の生身の体。手に入れたものは、猪の顔と機械の体、そして「根源的暗殺者」殺しの伝説――
抗争により全てを失い、生きることに疲れたシマは裏社会から姿を消し、そしてとある修道院へ門番として雇われる。そこで出会ったのは、人を避けるようなシマの容貌を気にも留めない修道院の子供、ナツ。シマはナツと接する内に人の温もりを思い出していくが、街ではかつての部下が内臓売買に手を出していて――
シマは修道院の子供たちを救えるのか。眠れる男が、今、立ち上がる――!


魅力的なキャラクターがいないのが弱点。そもそも、「根源的暗殺者」なんて大それた二つ名を持つわりには、敵が弱い。殺し屋としても、キャラとしても。全然プロフェッショナルじゃないし、どっちかっていうとチンピラのほうがしっくりくる。
各所の台詞回しも微妙だし、アクションもイマイチ。どうしても辛口になってしまうのは、レオンを重ねて見てるせいかもしれない。
ラノベには最初のほうにカラーイラストのページが何枚かあるけれど、そこが一番おもしろかった。絵が、というわけじゃなくて、抜き出された台詞がアツイから。ただ、本編では熱くなれなかった。不完全燃焼。