時間はどこで生まれるのか ★★★★☆

時間はどこで生まれるのか (集英社新書)

時間はどこで生まれるのか (集英社新書)

空間は実数、時間は虚数(逆でも成り立つ)
自分と現在を共有するのは非因果的領域

ミクロの世界では時間も温度も存在しない
また、因果律排中律も成り立たない

エントロピー増大の外圧が主観的時間を、意志を創造する。
エントロピー減少の法則が成り立つ世界(時間が逆行する世界)と世界を見てもよい。しかしその流れでは、意志は創造されない。
世界は幾つも連なっているだけで、そこに時間的流れはない。
ただ、生物の意志が、その世界で河の流れのように連なりつながっているだけ。

宇宙の最初期はなぜエントロピーが小さい(秩序があった)のか。
秩序があったのではなく、宇宙は最初小さく、その後急速に膨張したため、一部に物質が集中していた(秩序が形成された)だけ。