燃えるワン・マン・フォース ★★★★☆

――こうやって立ち上がるのは、これが最後だろう。
「いくぞ」
どこか陰惨でほの暗い炎を胸の中に抱えたまま、宗介はつぶやいた。

それを思い出し、冷静さを保っていた宗介の胸になにかの火がついた。いや、火などといった弱々しいものではない。その激情はもっとはげしく、見る者の目を痛くするほどの電光をほとばしらせるような強さだった。
邪魔をするな――