つづくオン・マイ・オウン ★★★★☆

両腕と頭部、すべての攻撃手段を失った敵機の腹部を踏みつけ、胸部装甲を強引に引き剥がす。ゆがみ、壊れ、火花を散らすスクリーンの奥に、操縦兵の姿が見えた。
彼が期待していたような狼狽は、どこにもなかった。相良宗介はスティックから手を離し、自動拳銃をこちらに向けていた。スクリーンの割れ目の向こうから。顔は血まみれだったが、その眼光はこの世界の何者にも屈していなかった。
拳銃が火を噴く。