銃・病原菌・鉄 (上) ★★★☆☆−
- 作者: ジャレドダイアモンド,倉骨彰
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2000/10/02
- メディア: 単行本
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- 騎兵が百人いれば鉄を持たない何万もの兵を殺戮できる
- 農耕は好戦的民族を育む
- 牧畜によって天然痘・インフルエンザといった病原菌に対する免疫性を獲得し、侵略の際に疫病が敵に大きな打撃を与える。人口の95%を葬る(天然痘患者の使った毛布をネイティブインディアンに送ったこともある)
- 文字による知識の伝達速度。千キロ離れた土地に十七年前に侵略者が上陸したというのに、アタワルパは侵略者の情報を何一つ持っていなかった。一方侵略者はアステカを征服した際のノウハウを受け継いでいた
- 狩猟民族は四年に一度、農耕民族は二年に一度子供を産む
- 食料生産への移行を促したもの(移行の時期を決定した要因)
- 自然資源の減少
- 気候の変動により栽培が容易に
- 食料生産に必要な技術が蓄積されていった
- 人口密度の増加と食料生産の増加に対して自己触媒的に作用する。移行期で人口がふえると、移行速度が上昇していく
- 野生種から栽培種への移行条件
- 基本は選抜栽培の結果(大きい実、はじけない、毒を持たない、おいしい)
- 自殖性(雌雄同体)で、時折他殖もおこなう(遺伝子にゆらぎを持たせるため)
- 一年草(実をつけるまでが短い)
- 野生動物が家畜化される条件
- 大型であること(家畜化する価値がある)
- 成長が早い
- 社会性動物である
- 繁殖上の問題(チーターは人の前で生殖活動を行わない)
- 気性が種全体の傾向として穏やか
- 餌の消費量(基本的に消費量の10%が身に付く、肉食獣が好まれないのは主にこの問題)
- パニックを起こす(危険に陥った時、羊は群れてじっとするが、ほとんどの草食動物は暴れ狂う)
- 食料生産文化は東西へは伝播しやすいが、南北へはしづらい(植物が同緯度では伝播しやすいため)